ミルの偏りブログ

多分Nikonが多いですが他のメーカーのことも多分やります

ミル専用700を作る(其の零)

前回の、D700のファームウエア改造の件だいぶ反響があり嬉しく思います。

oboe377h.hatenablog.com

改造するのだったらとことん使いやすいように改修しよう!

とのことで某シ○ア専用ゲ○ググならぬミル専用700を作っていきます!

完成はいつになるか未定。

 

そもそもなんで改造することになったのか。

それは、前々からフルサイズミラーレスに移行しようと考えていたのですが、まずD700の二倍は値段がする、安いフルサイズミラーレスはファインダーがくそ、バッテリー持ちがくそ、ということもあり今のままでもいいのかなぁと思いつつ心のどこかにコレジャナイ感があったので、予算2万円で改造してミル専用の世界に一つしかないカメラをと思ったわけです。

 

今回は、改造しておきたいところを書いて終わりにします。

  • iso感度をファンクションボタンに割り当てるようにする。
  • 感度オートのオンオフの切り替えをisoボタン+フロントダイヤルでできるようにする(最新機種には搭載されている)
  • 高感度耐性を上げる(D2ではファームアップでだいぶ上がったらしい)
  • オートフォーカス精度の向上
  • オートフォーカスエリアモードの追加(左側のみみたいな)
  • 背面液晶にフォーカスポイントまでの距離表示(MFノールック用)
  • Ai連動レバーをDfみたいに倒せるようにする(オートニッコールのために)

以上でございます。

 

おそらくこの中で実現不可能なこともあるとは思います。

ですが、できる限りは頑張りたいと思います。

 

この企画おそらく1年以上かかるので気長にお待ちください。

 

他にもこうしたほうがいいよーというアドバイスがあったら言っていただけると嬉しいです!

D700のカスタムファームウェアを自作してみる(其の零)

どうもこんにちはー。

 

皆さんは、今使っているカメラでもっとこの機能がこうだったら良いのにみたいなことを思ったことはありませんか?

 

僕はNikonD700という一眼レフカメラをメインで使っているのですが、ファンクションボタンにiso感度変更を割り当てたいのですが、残念ながらその機能がありません。

どうせD700はメーカー保証が切れているんだからもうどうにでもな~れと思ったのでファームウエア改造をやってみようと思いました。

 

Canonにはマジックランタンと呼ばれるものが出回っていて割とかんたんにできるのですが、Nikonにはそんなものはなく自作をすることにしました。

 

まず、Nikonファームウェアのプログラムを覗いてみようと思ったのですが…

 

『どう頑張っても読めない!』

 

.bin というファイル形式で存在していてそれは0-9とA-Fの計16個の文字だけで表されています。

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これを変換すれば大半は読めるようになるのですが、残念なことにいろいろな変換方法を試しても、読めません。

 

おそらく、英単語いくつかが出てくるだろうとの予測のもと変換をかけても全く読めないので

・バイナリが暗号化されている

・英語以外の言語がベース

で書かれているのではないかと言うのが今の所の考察です。

 

C言語等で書かれていれば英単語は必ず出てくるはずなので、暗号化説が有力です。

 

おそらくプログラムのスペースはそこに何もないことを表すため0を使うと思うのですが、全てFになっています。

なのでF=0でありE=1のようになっているのではないかと思って変換を今は考えています。

よく見てみると間違ってました...

 

Twitterでの助言にてひとまずdisassembleをしてみたら少しだけ読めるようになりました。

 

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変化がありましたら報告していきますので、またそのうち。

自家現像のすゝめ(其の2)

前回に引き続き、自家現像の話です。

早速手順を見ていきましょう。と言いたいのですが、練習をします。これを正確にできないと現像ムラの原因になります。 必ずできるようにしください。(迫真)

次の動画を見てください。

この練習は必ず現像しない、ゴミになっていいフィルムで行ってください。

 


フィルム巻き取り

 

見ていただけましたか?   

はじめの部分はリールによって異なりますが、

折れたり曲がったりしないように巻いていくのはどれも同じです。

上から見ると、溝があるのでそれに沿った方向で巻きます。

練習は見えるように行いますが本番では、ダークバッグ内で手探りで行いますので

確実にできるように練習をしてください。

 

本格的に現像の説明をしていきます。

 

まずは、現像したいフィルムをフィルムピッカーを用いて、先端だけ出します。


フィルムピッカーの使い方

 

こんな感じで取り出してください。

フィルムの先端が切られていないと思うので、先端を少し切ってください。

そしたら、ダークバッグのなかに現像するフィルム(この時はまだ先端しか出ていない)ハサミ、現像タンク、リールを入れてチャックを閉めてください。

 

そしたら、ダークバッグに手を入れてフィルムをリールにまき、ハサミでパトローネから切り離して、現像タンクに入れ蓋を閉めてください。

必ず蓋を閉めてください。

 

次に現像液を作っていきます。

・現像液   D 76を27グラム測りとって250mlの60度前後のお湯にとかして、

       20度まで温度を下げます。

 

・停止液   富士酢酸を7グラム測りとって250mlの水にとかします。

 

・定着液   富士フィックスを45グラム測りとって250mlの水にとかします。

 

・水洗促進剤 2Lのペットボトルに水を2L弱入れ袋の中身を全て入れて、

       青色になるまでよくふります。

 

フィルムごとに現像時間が異なるので、現像するフィルムの現像時間は、調べてください。(丸投げ)

 

今回はアクロスの場合で行きます。(アクロス2はわかりません)

 

現像液を現像タンクの蓋にある注ぎ口から入れ1分間攪拌その後は50秒放置、10秒攪拌

を繰り返します。この時タンクの底を軽く叩くと現像ムラが少なくなります。

7分15秒間現像液の攪拌を行います。

終わったら、液を入れたところから液を取り出しそこから停止液を入れます。

停止液は1分間攪拌します。 終わったら、同じようにして取り出し、定着液を注ぎます。

定着液は、現像液と同じ容量で5分間行います。

もう、像がでていることでしょう! 光に当てて確認して大丈夫です。

その後は、液を抜き水洗促進剤を入れ、2分ほど放置します。

後は、流水で10分ほど流して、シワにならないようにクリップを片方に重し代わりにし、吊るして乾かします。

 

完了!  きれいに像は出ましたか? 

失敗した場合コメントください、原因解明にお手伝いします。

 

 

自家現像のすゝめ(其の1)

というわけで、どうもミルです。

まともな挨拶が珍しいですが(誰も見てないか…)進めていきます。

 

今回は前々からやるやると言っていた自家現像についてです。

 

モノクロ現像についてのやり方を説明していきます。

 

 

「そもそものメリットとは」

・自分で仕上がりを調整できる(増感など)

・安い

・できるとフィルムをやっている人に、自慢できる

そんなもんですかね。

 

安いと言っても初期投資はそれなりにかかります。ですが、一度買ってしまえば現像代は1回あたりお店に頼むと660円程度かかってしまうところ50円以下で行うことができます。

なので17回現像をすることで現像タンクやダークバッグ代の文の元を取ることができます!

 

必要なものは

・ダークバッグ

・現像タンク

・リール

・フィルムピッカー

・D76

・富士酢酸

・スーパー富士フィックス

・水洗促進剤

・ハサミ

・適当なコップ3個

・温度計

・はかり

 

こんなもんですかね。

 

1個ずつ説明していきます。

・ダークバッグ

フィルムをリールに巻きつける作業をこの中で行います。 フィルムを感光させないようにするためです。

 

大きさはできれば大きいほうがいいのでLサイズをおすすめします。

 

・現像タンク

この中にリールに巻いたフィルムを入れ、液体を入れ現像作業を行います。

プラスチックとステンレスがあります。

リールと同じ素材のものを使いましょう。

・リール

フィルムを巻きつけるもの。

リールとタンクはセットで売っていることが多いいです。

 

 

自分はステンレスを使っていますが、こっちのほうが巻き取りが簡単という話があるのでおすすめします。

また2本同時に現像したかったり 中判を現像したい方はタンクが異なります。

 

・フィルムピッカー

フィルムをパトローネから引き出すためのものです。

 

・D76 富士酢酸 スーパー富士フィックス

水洗促進剤

は現像のときに使うものです。

D76以外にも現像液はありますが、普段僕が使っているのがこれなのでおすすめします。

 

 

 

 

・ハサミ

フィルムを切るためのもの

家にあるもので良い

 

・適当なコップ

現像液等を調合するために使います。

250ml以上入るもの

液で使い分けるのでできれば3個以上

 

・温度計

現像液等の温度をはかります。

1本あれば良い。

 

・はかり

調合時の重さをはかります。

1個あれば良い。

ざっとこんな感じです。

長くなりそうなのでやり方は次回紹介します。

 

 

Nikon機械式カメラの最高傑作! Nikon F2

前回被写体になってもらっていたNikon F2について今回はお話していきたいと思います。


Nikon F2(以後F2)はNikonがプロ用に1971年から発売し始めたいわゆるフラッグシップ機です。

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主なF からの変更点は

・1/2000秒でシャッターを切れるようになった

・シャッターボタンの位置

・裏蓋の開け方の変更

です。  細かく分けるときりがないので、この3点をメインに話をすすめて行きます。

 

まずは、1/2000秒できれるというのは説明は特にはありません。(雑!)

高感度フィルムの使用や晴天下での撮影などより幅広い撮影が可能になりました。

 

シャッターボタン位置の変更、裏蓋の開け方の変更については、Fとの話もまじえつつすすめていきたいと思います。

 

 

そもそもFのシャッターボタンがなぜ軍艦部撮影者よりについたのか。それは、NikonS型の話が大きく絡んできます。

FはよくNikonSPを真ん中で割ってそこにプリズムをはめ込んだデザインだ。と言われています。

そうです。SPのシャッターボタンがそこにあったからFもそこにあるのです。(だからなんだ)

裏蓋についても以下同文です。

とにかく何が言いたいのかといいますと、

Nikon F は素晴らしいカメラですが、レンジファインダー機(NikonS型)を色濃く残しておりレンジファインダー機としては完成したデザインでしたが、一眼レフ機としてはまだまだ改善点がありました。

F2は一眼レフ機としてきちんと設計されたこともありとても扱いやすい機械式カメラになっています。

またF のときには、モータードライブを1個体ごとに調整する必要がありましたが、F2では調整の必要がなくなっています。f:id:oboe377H:20191130185451j:image

 

ファインダーの種類もやはり豊富です。

かんたんに紹介だけ

・アイレベルファインダー

露出系を搭載していないファインダーです。

・フォトミックファインダー

・フォトミックSファインダー

・フォトミックSBファインダー

・フォトミックAファインダー

・フォトミックASファインダー

・ウエストレベルファインダー

です。 多いですね。(笑)

 

僕が持っているのはフォトミックですね。f:id:oboe377H:20191130190012j:image

ボディーはチタン製のものも存在しており、Titanと書かれているものは「F2 チタン」、

チタン製でTitanと書かれていないものは、

「F2 チタンノーネーム」と呼ばれています。

(当然通常のより高い…)

チタンは植村直己氏が北極点単独旅行をなすときに携行用のカメラとして、日本光学に依頼して作ったものです。

それが「F2チタン/ウエムラスペシャル」です。

その後、報道関係者の要望でチタンノーネームが登場し、2000台限定でF2チタンが製造されました。

(チタンは普通の物の10倍以上値段がします…)

 

僕もF2チタンノーネームがほしいです。

誰か恵んでください。(冗談です。)

 

オールドレンズのすゝめ(其の2)

というわけで、前回紹介したレンズよりも少しだけ癖の強い(?)レンズを紹介したいと思います。

前回50mm、35mmを紹介いたしましたが、今回の1本目は55mmです。と言ってもただの55mmではありません。マクロレンズでございます。

『Ai MICRO-NIKKOR 55mm F2.8S 』

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マイクロニッコールは開発当時の貴重な歴史的資料を写真として残しておくために開発されました。線が多い漢字をにじませることなく、読めるような解像感を持ったレンズということで開発されました。

 

話は変わって、よく他社製品ではマクロレンズというような表現がありますよね。

マイクロニッコールも同じ部類のものですが、なぜNikonのレンズは「マクロ」ではなく「マイクロ」なのか、それは、マクロレンズ(=拡大倍率で撮影できる光学系)という意味でして、マイクロニッコールは接写リングを挟まないと1/2倍までしか映らない、当時からNikonは、顕微鏡等を作っておりその誇りからそういう名前付けになったそうです。

先日買った、このレンズあまりにもピントリングが硬すぎて、返品申請しているのにガン無視されて、未だに手元にいます。ただ、分解しようにももし返品受理されたら…なんて考えていて未だ何もしていません。

 

というわけで無限遠での作例しかなく、マイクロレンズだし接写の作例を出したくても出せません。ごめんなさい。
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頑張って最短まで回して撮りました。()

分解することになったら、またご報告いたします。

 

気を取り直して2本目です。

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『Ai 28-85mm f3.5-5.6』です。

 

今まで単焦点ばかりだったのにズームレンズ!?と皆さんなっていることでしょう。僕もなっています。(笑)

今年1月カメラを初めて、色々レンズを買っては売ってを繰り返してきました。そんな中で自分の中では、単焦点最強やん!となっていたのですが、このレンズとともにF2のモータードライブを譲っていただけるとのことでモータードライブ欲しさが9割を占める中、取り引きをさせていただきました。(申し訳ありません。)

せっかく買ったんだし使ってみよう。そう思い使い始めて見ると、マクロ機構による1/3.4倍の近接撮影ができる。そして何よりズームレンズって便利だなぁと思い知らされました。

昔使っていたズームレンズの解像感があまり高くなかったことも関係しているかもしれませんが、なかなか扱いやすく解像感も高い良いレンズだなぁと思いました。

ここまで主観をダラダラ語ってきたので写真を見ていただきましょう。

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広角端 開放で撮影
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望遠端 開放で撮影
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マクロ機構を使った接写

 

 

なかなか高い解像感をもったレンズではないんでしょうか!

 

実は他に紹介したいレンズがありますが、そのレンズオートニッコールでAi 改造するにはもったいないレンズですので、それらはまた別の機会で…

 

というわけで次回は…もうおわかりでしょう

機械式一眼レフの名機のアイツです。

 

 

 

 

オールドレンズのすゝめ (其の1)

というわけで、前回予告した通りレンズのお話をします。

 

はじめから何本もレンズを買う必要はないと思うので、今回は「Nikonフィルムカメラを最近はじめた。」「これからはじめたい。」という方向けの記事ですので、玄人の方はどうか暖かい目で見守ってください。

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できればオートニッコールもおすすめしていきたいですが、デジタル機との併用を考えている方も多いと思いますのでAi レンズ中心にすすめていきます。

 

Auto と Ai の違いについて軽く触れておきますと、露出計の連動が蟹爪と呼ばれるもので行われるかマウント部の爪で行われるかの違いであり、オートニッコールはカメラボディーマウント部に連動用の爪がある場合、干渉して装着できません。

ですので、できればAi レンズまたはAi 化改造されたオートニッコール を購入するとデジタル機でも使えます。(3000番代 5000番代、D40D40xD60はオートも装着可能)

 

という予備知識を入れていただいた上で、

早速レンズ達を見ていきましょう!

 

まずは1本目スナップに適した画角といったときにこちらか、次のレンズの画角が思いつくでしょう。

そうです。 50mmです!

紹介しますは、『Ai Nikkor 50mm f1.4s』です。

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とりあえずこれを選べば間違いない! そういったレンズです。 

1981年発売で未だにニコンダイレクトで取り扱いがあるとても息の長いレンズです。

 

何枚か作例を上げておきます

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このレンズ非常に良いのですが、開放では少し扱いづらく2.8まで絞っての使用が無難かなぁと思います。

また、最短撮影距離が45cm  

最大撮影倍率が0.14倍と、あまり寄れないレンズです。

ボディーにつけるとこんな感じ。f:id:oboe377H:20191121235517j:image

 

2本目のレンズは、そうです35mmです。

『Ai Nikkor 35mm f2.8』でございます。

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言えることとしては絞って、無限遠に合わせておけば見たままをバシバシ撮っていけます。

とにかくスナップが楽しくなるレンズです。

作例をどうぞ

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弱点としてはより明るい35mmもあるので、開放寄りで使いたい方はそっちのほうがいいかなぁって感じです。(明るい方のレンズは使ったことないです)

ボディーにつけるとこんな感じです。

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ひとまず、今回はこの辺りで終わりにします。

 

次回は少し癖の強いレンズの話をやっていきますね!